2010年の記録

12月;
月の初めはまず東京フィル定期がありました。5日オーチャードでのマチネは指揮 ラドミル・エリシュカさんで、スメタナの 歌劇『売られた花嫁』より3つの舞曲、スークの 組曲「おとぎ話」 作品16、ドヴォルザークの 交響曲第9番「新世界より」 ホ短調 作品95でした。特に老マエストロが力を入れたスークはすばらしかったです。

新国立劇場では今年のメインと言うべきワーグナーの『トリスタンとイゾルデ』が大野和士さんの指揮で始まりました。演奏は難しく、始めの数日はオーケストラのみの練習でみんな必死で譜読みをしました。歌が加わった9日からの練習あたりからようやく音楽を楽しむことができるようになり、さらにピットに入ってのリハーサルを5回を重ねて25日に初日の幕を開けました。歌手もすばらしい顔ぶれが揃い、すばらしい公演になりました。大野さんは久々ですが、確信を持った指揮ぶりは見事です。1月にかかる公演は全て完売だそうです。

冬休みに入った一穂が帰ってきました。これまでは休みになっても弓道部の活動のためなかなか帰宅できませんでしたが、もうこの時期は引退して就職活動まっただ中。おかげでそれぞれ忙しいとは言え、久しぶりに家族が揃って過ごしています。暮れからお正月は私も数日の休みが取れたのでみんなでゆっくりしたいと思います。
11月;
10月下旬から新国立劇場ではバレエ『火の鳥』『シンフォニーinC』『ペンギンカフェ』の3本立てが始まり、出ていました。ご存じストラヴィンスキーの3大バレエのひとつ『火の鳥』と、ビゼーの交響曲第1番、そして新国立劇場の芸術監督に就任したデヴィッド・ビントレーの『ペンギンカフェ』はそれぞれに違った個性の作品で、新監督の『観客全てに楽しみつつメッセージを受け取って欲しい』という意欲的なプログラムでした。演奏はなかなかたいへんでしたが、変化に富んだ音楽は楽しくもありました。本番は11月3日まで6回ありました。

11月に入ると地方公演も含めたコンサートが続き、休みなくオーケストラの仕事に追われていました。去年の10月27日に天国に旅立ったレミくんの思い出深い長岡にも行きました。紅葉が美しく秋が深まる長岡で見るもの一つ一つにレミくんの姿が映って、やっぱり今年も涙がこぼれました。

14日にクロスクラブサロンコンサートをしました。前日まで休みがなかったので準備が心配でしたが、今回初めて一緒に出演してくれたヴァイオリンの依田真宣くんととても楽しくアンサンブルができました。お天気も穏やかで、桜やアカシアの葉がはらはらと散ってくるのも風情がある庭でささやかな打ち上げパーティをしました。

19日サントリー、21日オーチャードで東京フィル定期がありました。マエストロ・チョンのブルックナーの8番はとても美しいハーモニーを楽しみ、演奏の喜びを感じることのできたコンサートでした。

定期が終わってようやく休みになり、山荘でのんびりしました。いくつか譜読みをしなければならないものもあったので、午前中は勉強をし、午後は28日にあるパディのコンペに向けてジェリーに乗りに行きました。久しぶりに何日か続けてジェリーに乗れたのは楽しかったです。コンペはまだまだジェリーや私に課題が多く、今回はほかのクラブから上手な参加者もあって賞には届きませんでした。でも終わってからジャッジの方からいろいろ教えていただけたことは参考になったので、またゆっくり考えながらジェリーに乗りたいと思います。

24日、山荘から一日だけ戻って1月のフィルハーモニーカンマーアンサンブル定期の初合わせをしました。初めてのメンバーもいて楽しみなコンサートです。曲は難しく、準備はたいへんです。でもいろいろな角度から曲を眺めてみると2曲ともとてもすてきで、やり甲斐のあるプログラムです。
10月;
3日にアジア音楽祭が文京シビックホールでありました。日本、韓国、中国、台湾の作曲家が自作を指揮して披露しました。様々な個性が見えました。

7日、8月のオペラシティで協演したカウンターテナーの青木洋也さんと来年の企画について打ち合わせました。メインはハイドン『十字架上の最後の7つの言葉』になりました。我々独自の演奏スタイルを目指して楽しみな準備が始まりました。料理が好きなことでも気の合う洋也さんなので、この日も僕の手料理を作ってワインを白、赤2本を空けました。メニューはパプリカとズッキーニとオリーブの前菜、茸のリゾット、アボカドとツナのディップ、蒸し鶏のトマトソース(洋也さんのブログに写真あり!)

8日、武満徹特別演奏会がオペラシティでありました。作曲家オリヴァー・ナッセンさんの指揮、ピーター・ゼルキンさんのピアノで武満さんのリヴァラン、アステリズムのほかウェーベルン、ナッセン、ドビュッシーを演奏しました。武満さんのよき理解者であるナッセンさんとゼルキンさん、オケにとって難しくたいへんな演目でしたが、彼らの確信に満ちた演奏はすばらしかったです。

11日から15日まで休暇で山荘へ行って来ました。12日は昨年できなかったさんまパーティを盛大にやりました。今までと同じく宮本くんとみどりちゃんと義弟の4人で、文字通りの半日、午後3時前から夜中の2時近くまで食べた、飲んだ!
9月;
7日、いつも指導をしているつくし野の合奏団JOY音の特別レッスンが横浜のイギリス館でありました。カンマーの仲間たちを各パートに配して一緒に演奏したのは楽しく、合奏団のみんなもなかなか味わえない経験だったと喜んでくれました。終わってからは中華街に流れてみんなでご馳走をいただきました。

8日、久々に雨が降りました。それも台風の到来で昼前から土砂降りになりました。駒沢の弓道場へ練習に行った一穂でしたが、的もかすむほどの雨だったようです。夕方には雨が上がり、気温が一気に下がりました。久しぶりにひんやりした空気が爽やかに感じられました。この日、先月のオペラシティで協演したカンマーの仲間たちが集まってパーティーをしました。楽しい時間を共有してこそ絆は強くなり、いいアンサンブルができるのです。

10日、例年になく長くゆっくり家で過ごした一穂が名古屋へ帰っていきました。一緒に食事をし、散歩をし、楽しく語り合った2週間でした。南山大学弓道部はこれから東海のリーグ昇格を掛けた戦いが始まります。そしてそれを最後に一穂たち3年生は引退、就活を含め大学生活も終盤の追い込みになります。何にせよ健康であること、そして自分の思う道へ全力で向かって欲しいと思います。そして高校入学以来7年の親子別居が終わるのも、まだ先とはいえ視野に入ってきました。

12日、一穂の誕生日。久しぶりに帰った名古屋の我が家でどうしているのかな。私と家内は25日に本番がある八王子のコーラスグループスマイルの練習に出かけました。本番が近くなり、みんな真剣です。チケットはすでに完売、きっと楽しいコンサートになると思います。

しばらくぶりでホームページを更新しだしたら、忘れていた昨年の富良野のクリスマスのことを思い出しました。お世話になった菅さんから写真もたくさんいただいていたので、楽しく思い出しながら作りました。

25日、八王子の女性コーラスグループスマイルの本番が日本聖公会八王子復活教会聖堂でありました。フィルハーモニーカンマーアンサンブルの仲間による弦楽四重奏と家内のオルガンの伴奏で、ペルゴレージの『スタバトマーテル』とモーツァルトの『アイネクライネナハトムジーク』、『ふるさとの四季』、『プラターに春はめぐり』、『ウィーンわが夢の街』を演奏しました。130席が満席になった聖堂は程良い響きで、台風のあとの爽やかな光りが射し込み、気持ちよく演奏ができました。コーラスの皆さん、指導とソプラノソロの中原成子さん、アルトソロの佐原朋子さん、本番が一番集中してすばらしかったと思います。我々にとってもなかなか演奏の機会の少ない曲目だったのでいい経験になりました。演奏会のあとはすてきなワインレストランで打ち上げがあり、すっかりご馳走になってしまいました。

28日から30日までヴィヴォを連れて山荘で過ごしました。10月はじめのアジア音楽祭、武満徹特別演奏会の譜読みと、イタリア料理の研究と実践が目的。すっかり静かな秋になった山荘でのんびりできていい休養になりました。天気のよかった29日はパディで乗馬も楽しみました。
8月;
1日から10日、私はアジアフィルに参加して中国・北京(6日)と韓国・インチョン(8日)とソウル(9日)でコンサートをしてきました。中国、台湾、韓国そして日本のオーケストラプレイヤー合同のオーケストラがチョン・ミョンフンさんの指揮でベートーヴェンの田園とブラームスの4番を演奏しました。久しぶりに海外でのコンサート、楽しい体験でした。

10日に帰国し、11日はフィルハーモニーカンマーアンサンブルの山荘とオペラシティのコンサートのため仲間たちが集まり一日リハーサルでした。12日はリハーサルのあと山荘へ移動。13日はリハーサルのあとクラブハウスコンサート、14日は山荘コンサートとパーティ。例年になくあわただしい富士の夏でしたが、コンサートを通じてメンバーとの親近感が一気に増し、26日のオペラシティに向けてはいい手応えが得られました。14日の晩オルガンと共に東京へ戻り、15日の朝にはまた山荘へ。そして3日間の休日を過ごしました。パディに行き家内はまさに1年ぶりに乗馬をしました。久しぶりに二人で乗馬は楽しかったです。

秋の気配が感じられる富士から東京へ戻ると真夏へ逆戻り。連日の猛暑日に参ってしまいそうです。東京フィルの仕事も再開、コンサートや放送などいくつかの仕事に出ました。24日はフィルハーモニーカンマーアンサンブルのオペラシティのリハーサルでまた仲間が集まりました。山荘コンサートを経て親しさの増した仲間たち、リハーサルのあと急に思い立って我が家で前祝いのパーティとなりました。25日は通奏低音と歌のメンバーのみで最後のリハーサル。演奏に関してはあとは会場の響きの中で何ができるかです。持ち物などを準備し、気持ちを落ち着かせて明日を待ちます。この晩、ようやく夏休みの自由な数日を得て一穂が帰宅しました。

26日、いよいよオペラシティ当日を迎えました。直前までチケットの申し込みがあり、ついに完売。オペラシティでの定期公演が始まって初めてのことです。昼頃オルガンの制作者の木村さんが楽器を搬入のため来てくださいました。手際よく車に積み込みオペラシティへ。我々もすぐに出発しました。コンサートまで数時間、ゲネプロから本番へ。様子はこちらからご報告します。

大学生になって一穂の興味を捉えた弓道。始めたばかりの1年生の頃、一度だけ南山大学の弓道場まで見に行きました。それ以来見る機会がありませんでしたが、確実に腕を上げこの夏には学生弓道選手権の予選を通過して日本武道館で行われた決勝トーナメントに個人で出場しました。団体でも南山大学弓道部は初めて出場、共にそこでは結果を出せませんでしたが、よく頑張ったと思います。29日、駒沢の弓道場へ練習に行く一穂に付いていき、久しぶりに一穂の弓を引く姿を見てきました。胴衣を着て礼儀正しく、たくましくなった一穂の姿を見てうれしかったです。

9月25日に八王子の日本聖公会復活教会で行われる女性コーラスグループスマイルのコンサートのリハーサルに仲間と行きました。以前2回こちらの教会では家内と二人のコンサートをさせていただいています。響きのいい聖堂でのコンサート、楽しみです。
7月;
7月は数日に渡る休みが2回も取れて、一人でヴィヴォを連れて山荘へ行き、気ままな休暇を過ごしました。梅雨明け前の数日は凄まじい雨が日に何回も降りました。降るとなったらまるで滝の中にいるような激しさでしたが、しばらくすると止んで青空さへ覗くこともありました。そんな雨の合間の散歩も楽しかったです。パディではジェリーに今回もたくさん乗りました。

東京フィルの仕事は比較的出番が少なく、楽をさせて貰いました。6月にかなり厳しかった背中の凝りがおかげで解消しました。7日に8月の山荘、オペラシティで協演する歌のメンバーと初顔合わせのリハーサルをしました。お互いまだ様子を見ながら遠慮がちの音出しでした。いろいろな意味で新たな試みと言える今回のコンサート、この先どう発展していくのかまだ先の見えない不安がありました。それとは別にオペラシティチケットセンターでは売り出しから1ヶ月半で最初に預けた20枚が完売しました。手元でもどんどんチケットが出ていきます。かつてない売れ行きにコンサートに対する期待の高さを感じて早くも緊張を感じ始めました。8月前半はアジアフィルに参加のため日本にいないし、帰国してすぐに山荘コンサートです。大丈夫かなぁ。
5月から6月;
ゴールデンウィークに一穂が帰ってきて、3日間だけですが家族揃って過ごしました。

その前後、東京フィルでは軽井沢のコンサート、ゆきわりそう第九公演、そして新しい合唱団ノヴァヴォーチェの立ち上げ公演でブラームスのドイツレクイエムがありました。指揮の青木洋也さんとはこの夏のフィルハーモニーカンマーアンサンブルオペラシティ定期で協演します。

ようやく一息ついて、久しぶりに富士の山荘へ行きました。パディには実に半年ぶり!?

5月14日、久しぶりに芸大で教えた最後の生徒3人が遊びに来ました。いつまでも学生時代のイメージを持っていましたが、会ってみればいつの間にか大人になっていますね。彼らはもうこちらが忘れてしまったレッスンで注意したことなどを(意外に!)覚えていて、今も大切に思っていてくれていることはうれしくもあり、また教師たるものの責任の重さもあらためて感じました。何年ぶりで彼らの弾くところも少し見せて貰いましたが、今自分が大切にしているボウイングの技術を、10数年前に教えた彼らが覚えて身につけていたことには正直なところ感動しました。食事は腕によりをかけて趣味のイタリア料理ご馳走しました。

5月は庭のカラーが競うように咲きました。全部で30本は咲いたと思います。

東京フィル定期は5月20日オペラシティ、21日サントリーホールで行われました。マエストロはコンスタンティン・トリンクスさん、僕にとっては久しぶりのマーラー5番でしたが、以前よりずっと楽しく音楽を味わうことができました。オーケストラのメンバーの斉藤和志くん(Fl)と田島緑さん(Hp)が演奏したモーツァルトのフルートとハープのための協奏曲もすてきでした。

6月に入ると定期が続きました。6日のオーチャード定期は渡邊一正さんの指揮でバレエ音楽、10日オペラシティと11日サントリーホールはショスタコヴィチプロで交響曲5番ほかをロナルド・ゾルマンさんの指揮、ジャック・ルヴィエさんのピアノ、楽団員の辻本憲一くん(Tp)で演奏しました。かつて弾くだけで精一杯だったいろいろな曲が、最近は演奏のたびに深く味わうことができるようになってきたように思います。

玄関のユリが見事に咲きました。白、黄色、ピンク、赤が何十という数の花を咲かせたのはうれしかったです。ほかにパンジーも色とりどり咲いて鮮やかでした。

6月20日、甥の結婚式がありました。私は4人兄弟なのでその子供たちは大勢いますし、もうみんなすっかり大人になって、親になった姪たちもいます。でもこの日結婚式を挙げた甥は私にとって唯一の義妹の長男で、私たち夫婦にとっても特別に感慨の深い結婚式でした。彼らの幸せを心から願っています。

月末は英国ロイヤルバレエ『うたかたの恋』がありました。ほかに『リーズの結婚』、『ロミオとジュリエット』がありましたが、私はこの一曲だけに出ました。リストの音楽をランチベリーがアレンジした作品で、ウィーン郊外のマイヤリンクで起きた皇太子心中事件をもとにした物語です。舞台となったマイヤリンクの皇帝家の『狩の館』には留学中の1981年に訪ねたことがあります。

6月27日には生徒たちの発表会をしました。ピアノの生徒たちの成長ぶりがうれしかった今年の発表会でした。チェロも頑張りましたが、来年に向けてはもっと目標を高く持ちたいです。私と家内はラフマニノフのソナタを約20年ぶりに弾きました。一穂がお腹にいた1989年5月のリサイタルで弾いた曲です。リサイタルの一週間後に病床の父が亡くなり、その年の9月に一穂が生まれました。いろいろな思いがこのソナタにはありました。今回演奏できたことは何か新たなページを開いたような気がしてうれしかったです。
4月から5月;
春になったと思っても寒い日が続きました。それでも庭の花が咲き始め、新たに植えた芝が育ちました。ガーデニングは楽しみです。今年は木が茂りすぎないようになるべく頻繁に枝を払って明るい庭にしたいと思います。

東京フィルはワーグナーのあと、4月はじめからドニゼッティの『愛の妙薬』が始まりました。楽しいオペラで、イタリア人のマエストロ、オルミさんの指揮や早口のイタリア語も楽しかったです。

フィルハーモニーカンマーアンサンブルのオペラシティ定期4月公演がありました。ブラームスプログラムはこれまで何度か行ってきましたが、今回は初めてのピアノ五重奏曲と弦楽五重奏曲の2曲。若い仲間たちも加えて新鮮なコンサートでした。コンサートの様子はこちらからご報告いたします。
2月から3月;
1月から始まっていたオペラ『カルメル会修道女の対話』は、フランス革命の実話を基にした悲劇を美しい音楽と恐ろしい効果音で表現した作品でした。モーツァルトが美しい音楽を書いていた頃、ヨーロッパの社会がこんなにも恐ろしい時代だったことは想像しにくいことでした。

東京フィルはプーランクのオペラと同時に新国立劇場でワーグナーの『ジークフリート』の練習が始まっていました。東京フィルは常時二つのスケジュールが同時進行しており、新国立劇場での公演を中心にした通称右スケジュールと、定期など自主公演などを中心とした左スケジュールで運営しています。楽員はそのどちらかのスケジュールに乗っており、右左は公演の切れ目などに入れ替わるようにしています。新国立劇場の『ニーベルンクの指輪』は昨年からマエストロ、ダン・エッティンガーで始まっていましたが、私は昨年の『ラインゴールド』と今年の『神々の黄昏』(3月)に出ました。長くて難しいオペラでしたが、これでほかのシリーズも含めてではありますが、ワーグナーの『指輪』全曲を体験することができました。

話が前後しますが、2月の定期は久しぶりにマエストロ、尾高忠明でブルックナーの9番、またトランペットの名手マティアス・ヘフスのソロでジョリベの協奏曲でした。ほかにいくつかのコンサートがあり、出番日数の多い月でした。

2月の末から前述の『神々の黄昏』が始まり、3月は大方これにかかりきりでした。エッティンガーのパワフルな指揮とワーグナーの音楽の重みで身体への負担はかなり大きく、たまった疲労であちこちきしみがありますが、私にとっても得るところの大きな公演でした。3月もオペラのほかにいくつかの公演も含めかなり出番が多かったです。

巷は春休み、卒業や進学、新社会人などの新鮮な季節ですが、特に新社会人を目指した若者にとっては厳しい状況でした。そんな中でかつて私の生徒だった一人は無事に大学卒業と同時に就職が決まったと知らせてくれました。大学生活の中でもオーケストラでチェロを弾いたことが楽しく有意義だったと話してくれたのはうれしかったです。

一穂が5日間だけ帰ってきて一緒に過ごしました。どこかへ行こうかとも思いましたが、日数も少ないので家でゆっくり過ごすことにしました。大学生活もあっという間に2年が過ぎました。将来について多少自分の考えが見えてきているのかも知れません。

このところの忙しさの中で楽しみはガーデニングです。季節の変化を体感しながら生き生きした庭の表情を楽しんでいます。去年道を造ったことで庭に明るさが生まれました。今度は起伏を作って立体的な変化を出そうと思います。まだ作業途中ですが、毎日眺めては少しずつアイディアを形にしています。

暮れから1月;
我が家はクリスマスイヴの日に一穂が名古屋から戻り、久しぶりに家族が揃いました。ただ昨年10月27日にレミが天国へ行ってしまったので家族は3人と1頭になりました。寂しくなりましたが、みんなの心に生き続けるレミとともにみんなで力を合わせていこうと思います。レミくんのMEMORY、少しずつ書き足しています。

クリスマスの直前、12月22日には富良野のホテルラーチでクリスマスディナーコンサートがあり、家内と演奏しました。

クリスマスのミサのあとあわただしく1週間が過ぎ、2010年を迎えました。元旦は家内の実家に妹の家族と共に母を囲み楽しくお正月を祝いました。2日はNHKニューイヤーコンサートのリハーサルで仕事が始まり、3日はその本番がテレビの生放送でありました。この日は私の誕生日でもあり55歳になりました。

フィルハーモニーカンマーアンサンブルニューイヤーコンサートが8日にありました。今までとは違った雰囲気の曲目を揃えてのコンサートはとても楽しかったです。

月末はオーケストラの出番が続き忙しくなりました。24日午後のコンサートは高関健さんでブルックナーの版による違いを解説付きで。28日と31日はチョンさんの指揮で定期、マーラーの1番『巨人』は完全燃焼しました。若い韓国のピアニストキム・ソヌクさんのモーツァルトK488はすばらしく美しい音色と息の長いフレーズの歌い方が印象的でした。定期の合間に藤原歌劇団のリハーサルが始まりました。近代フランスオペラの傑作といわれるプーランクの『カルメル会修道女の対話』はフランス革命で殉教した修道女たちの悲惨な実話を基に描かれた悲劇です。すばらしく美しい音楽ですが、展開するストーリーは…