2代目タンポポが唯一残すアルバムが発売されました。
シングル曲を並べて、いくつか遊びを入れて・・・こう言うのは普通「ベストアルバム」って言うわけですけれども、発売前日(いつもフラゲするボクにとっては当日、なのですが)放送された「タンポポ編集部 OH-SO-RO!」では、圭織たちは必ず「セカンドアルバム」と言ってるわけで、その辺に彼女たちの想いというか、意地というか、切なさが感じられます。
さて、ベストアルバムの作りというのは、簡単に二つ方法があるかな、と思います。
一つは、発売順にずらずらとシングル曲を並べる方法。資料集的な面白さがあり、楽曲を追うことでその歌手の成長や変遷をも追うことが出来ます。
「ぜんぶ!プッチモニ」なんかがこの方法ですけど、全部聞き終わったときに「アルバムを聞き終えた」という満腹感が薄いのが欠点。
「プッチ」ではシングル曲を羅列し、オリジナルを挟んでC/Wを並べ、トドメにプチモビクスで終わるという荒技を見せてくれまして、ちょっとアンマリだな、と思わせてくれました。
注意して欲しいのは、何も「プチモビクスが悪い」ワケじゃないってこと。
何も、「プチモビクスで現プッチの歴史を締めなくてもいいじゃないか」ってことなんですね。
もう一つの方法は、モーニング本体のベストで見られるように、発売順にこだわらず収録曲の曲順を編集し、アルバムとしての面白さを追求する方法。
当時最新シングルだった「恋愛レボリューション21」を中盤であっさり終わらせ、後半は初期モーニングの「聞かせる」系統の楽曲を並べ、「Never forget」〜「愛の種」でクロージングを迎える。
この選曲、曲順は見事だと思います。発売からもうかなり立ちますが、時折引っぱり出して通勤のBGMに使いたくなりますもの。
そこで「All of タンポポ」を見てみますと、またこれが半端な曲順に終始しているんですな。
まず現在の編成で発売したシングル3枚を並べ、続いて初代のシングルを4曲並べます。
ここで新曲「I & YOU & I & YOU & I」(って長いよ)で一呼吸置き、ここでちょっと面白いことにファーストアルバム「TANPOPO 1」から「誕生日の朝」を選曲。そして3rd、6th、7thシングルのC/Wときて、最後に「たんぽぽ」の再編集バージョンで締める構成です。
基本姿勢は「プッチ」と同じく、ただ楽曲を並べるものですけれど、一枚アルバムを出しているだけに候補となる楽曲が多く、消化不良を起こしている感が否めません。
1〜7
乙女パスタに感動〜恋をしちゃいました!〜王子様と雪の夜〜ラストキッス〜Motto〜たんぽぽ(Single Version)〜聖なる鐘がひびく夜
シングル曲羅列パートです。
このあと、何曲か挟んで「年末年始の大計画」も入るので、数曲おきにクリスマスソングが流れるという、なんとも奇妙な曲順だったりします。
これって発売順に羅列して歴史を楽しむ方法も、楽曲の流れで楽しむ方法も拒否されてしまう並びなワケですね。
王子様〜ラストキッスの間に、巨大な溝を感じますもの。
これが「たんぽぽ〜聖なる鐘〜乙女パスタ」だったら、まだ許せる流れじゃありませんか?
勿論、「石黒彩」というキーパーソンの声があるかないかは大問題なんですが、曲調は石黒卒業〜加護梨華加入で突如変わった訳じゃない、徐々に変遷した結果「乙女パスタ〜恋しちゃ」が存在するんだということが解る構成になるでしょ?
現メンバーのタンポポを優先してくれることは有り難いんですけど、「一つの商品」として聞いた場合、聞きにくい気がするのは残念です。
・・・ちとおまけで吠えさせて下さい。
「恋をしちゃいました!」のライナーで書かれている文句。
「この曲を聴いてなぜか涙腺をゆるませる人が続出、これぞ音楽の魔法。」
こんな時期じゃ、タンポポの歌なら何聞いても泣きたくなるんだよこっちはっ!
8
I & YOU & I & YOU & I
ボクが愛して止まない2代目タンポポの、泣いても笑っても最後の録音となった楽曲です。
この曲が嫌いなワケじゃないですよ、それを前提に読んでいただきたいんですけど、この曲って無理矢理に、2代目タンポポの特徴とされているブリティッシュ・サウンドにあわせて作った感がありません?
この後に収録されている「BABY CRY」なんかが象徴的ですが、タンポポってもっと幅広い活動を模索してませんでしたっけ。
「たんぽぽ」を2バージョン収録していることもあって、どうもこのアルバムをプロデュースした人は「明るく可愛いタンポポ」を印象づけたがっている気がしてなりません。
更に言うなれば・・・楽曲とか手法とかアレンジとか、そう言う技術的な意味はおいといて、ですけれど、この曲とプッチの「負けない 負けたくない」って似た感じがするんですよね。
「Motto」や「ラストキッス」、いや「乙女パスタ」でもいいんだけど、それと「BABY! 恋にKNOCK OUT!」や「青春時代1・2・3!」って決して似ていないのに。
今後の、お互い3代目となる両ユニットに対して、是非ともお願いしたいこと・・・
それぞれの色を出して、差別化して欲しい
ただ、二つのアイドルユニットが並列している状態だけは避けて欲しいんですが、そのことに対してちょっと不安を抱かせます。
杞憂であって欲しいな。
9〜12
誕生日の朝〜A Rainy Day〜BABY CRY〜年末年始の大計画
「誕生日の朝」を除いて、C/Wを集めたパートです。
まず、楽曲よりも曲順に注目すると、「ラストキッス」〜「聖なる鐘」に繋がる初代タンポポの楽曲が繋がった後に「I & YOU & I & YOU & I」で一曲だけ2代目タンポポが歌って、また「誕生日の朝」で初代でしょ。
浮くんだよねぇ。
さて、このパートの楽曲ですが。
初代ファンからは「時間よ止まれ」(「ラストキッス」C/W)や「愛の唄」(「Motto」C/W)をなぜ選ばないの?って声が聞こえてきそう。
そしてボクが声を大にして言いたいのはなぜ「私の顔」をはずしたんだ!ってことですよ。
あれは名曲ですよ。「乙女パスタ」のC/Wですので、ボクが完全ヲタ化する以前に発売されたものですから、初めて聞いたのは「OH-SO-RO!」ラジオドラマ、石川編のエンディングテーマとしてかけられたときでした。去年の秋です。
タンポポの楽曲と知らずに気に入ってしまって、出所が知れてから慌てて、まずレンタルしてMDに落とし、今回で晴れてCDで揃えられると期待したのに。
確かに、「誕生日の朝」は名曲ですよ。
というより「TANPOPO 1」に駄作はないんですが・・・
でもね。折角アルバムを作る機会に恵まれたんだから、「他の媒体(アルバム)」で聞くことの出来る楽曲よりは、シングルのC/Wを優先してくれてもいいように思いますけどね。
初代タンポポから2代目にかけての過渡期に当たる時期の楽曲ですが、実はサウンド的な移行期は「乙女パスタ」よりも「私の顔」ではないかと思います。
あぁ、またオリジナルMD、マイコレクションを作る必要に迫られました。
このパートで、明らかに明るい系の曲を集めようとしているプロデューサーの意図が感じられました。
13
たんぽぽ(Grand Symphonic Version)
いや、確かに認めます。「たんぽぽ 2002バージョン」を作って欲しいって発言した覚えがありますよ。
だって「たんぽぽ 2001」が納得行かなかったんですもの。
オケは勿論、圭織〜矢口ちゃんのボーカルまでもそのままに、石黒パートのボーカルを削って加護梨華ボーカルを重ねただけの「たんぽぽ 2001」。
加護梨華の音域を考慮していないため、二人がとても息苦しそうに歌っていて聞いていて辛いし。
最低でもオリジナルメンバー二人も動員して、再録音すべき所でしょう。
出来ればちゃんとオケも録り直して。パート割りもやり直して。
こうういう手抜きは許せないって思いまして。
だからってさ。
誰がボーカルそのままにしてオケだけ録り直せって言ったよ!?
わかってないじゃない!わかってないじゃない!海が見たいんじゃない(違)
呆れてものも言えません(だから書いてみた。)。
アレンジが如何にも「可愛い可愛い」しているあたりが、前述の通りの、無理矢理にでも「可愛いタンポポ」路線のプロデュースにしっかり乗ってるしさ。
オリジナルの「たんぽぽ」は、ポジティブで明るいながらも未来を見つめた力強い曲調だったので、オケだけ入れ替えると、ボーカルだけ強くて、とことん浮いています。
あぁ、これでアルバムがお開きになるんですか。
何とも悔しいです。
ちょっと試してみて下さい、皆さん。
オリジナルMDマイコレクション作戦です。
選曲にこれだけ色々文句つけたこのアルバムですが、敢えて1〜12曲までそのままにして、13曲目に「私の顔」を入れて、通して聞いてみて下さい。
「ああ 今夜は 色々思いだして きっと 寝付けないでしょう」
あ〜あ(か〜ん)
前日の「OH-SO-RO!」は、このアルバムの発売を記念して、「タンポポスペシャル」でした。
だいたい、タンポポの番組で「タンポポスペシャル」というのもおかしな話ですけども。
アルバム収録曲を合間合間に聴きながら、飯田編集長・矢口副編集長・そして石川記者がタンポポの歴史を振り返っていました。
モーニングのオリジナルメンバーである圭織・石黒彩の二人に馴染めないまま活動を始めた矢口ちゃんの苦悩と、乗り越えたときの3人の結束。
石黒彩を失い、新たに新メンバーを迎えたときに、泣くほど悩んだ圭織。
初代タンポポの話題の時は発言を減らして聞き役に徹した梨華。とはいえ彼女はモーヲタですから、二人時代のタンポポの衣装を見事言い当てるという快挙を見せてくれるのですが・・・OH-SO-RO!などの活動を通じて「あのころのネガティブな石川とは別人みたい」と言ってもらえるほど成長を認められました。
「誕生日の朝」を聞いて感極まった矢口ちゃん、そして番組終了直前ですすり泣く声を漏らした・・・これは恐らく、梨華(他の二人はしゃべっていましたから)。
そんな中で、2代目タンポポを語る梨華のバックに流れた楽曲は、アルバム未収録の「私の顔」でした。
折角アレンジャーさんが必死に、色んな素材をつなぎ合わせた「たんぽぽ」第4のバージョンは、かけてもらえませんでしたね。
これは個人的な意見ではありますが、そして反対意見はとても多いと思いますが、敢えて書きます。
3代目タンポポにも、「たんぽぽ」は歌い継いでいって欲しい。
ANN-Sで「これまでの曲は、誰が歌うんだよぉ」と矢口ちゃんが叫んだことは皆さんの記憶に新しいと思います。
そして、ほとんど全ての楽曲については、ボクも同意見ですが。
「タンポポ」というユニット名を引き継ぐ限りは、その主題歌・・・国で言うところの「国家」にもあたるこの曲だけは、歌っていって欲しいと思うんです。
タンポポとは何か?
その存在意義は、刻々と変わっているようです。
ソロ活動を開始した中澤・モーニングのメインボーカルである安倍・福田以外の飯田・石黒にユニットを組ませるというコンセプト。
声質のあう矢口を加えて正式発足し、本体では出来ないセクシーで、綺麗なコーラスを売り物にしたユニット。
プッチモニというライバルを得て、ブリティッシュな曲調の、女らしく可愛い、優しい曲調の楽曲を歌うモーニングのユニット。
そして。3代目タンポポとは何か・・・
いや、これまでのタンポポに一貫するコンセプトとは何か。
どこにだってある花だけど 風が吹いても負けないのよ
どこにだってある花だけど 世界中に夢を運ぶわ
どこにだって咲く花みたく 強い雨が降っても 大丈夫
ちょっぴり弱気だって あるかも知れないけど
たんぽぽのように光れ
どこにだって咲く花みたく たとえ悲しくたって 大丈夫
信じ合い支え合って 希望に変えていくわ
たんぽぽのように強く
逆境に負けず、批判に屈せず、タンポポのように強く輝いて欲しい。
OH-SO-RO!では「5つのタンポポ」と圭織が言っていましたが、ボクは「8つのタンポポ」を応援していきます。
頑張れ新リーダー・石川梨華!