山菜

新潟県刈羽郡の小国中学校に新採用になった。山の中だから,当然山菜が豊富である。時間があると先生方で山に入り山菜を取った。生徒が「ばあちゃんが先生にやるって」と言って持ってきてくれた。しかし,自分から山に入ることはほとんどなかった。結婚して長岡に居を構えた頃から花卉に興味が出てきた。この辺りは特別室の園芸に書いた通り。結婚2年目に再び小国にアパートを借りて住み出した。その頃から季節になると山に入るようになった。興味も少しずつ湧いてきて,山菜の名前を覚えていった。先輩の地元の先生からも教えてもらった。しかし,そんなにたくさんの山菜を知っているわけではない。

最近は行くとしても年に1回と少ない。しかし,行くと面白い。栃尾,村松,小国等によく行った。最近は「立ち入り禁止」や「山菜採り禁止」の看板が多く見られるようになった。乱獲する者がいるから私みたいな者も締め出されることになってしまう。残念である。このページでは山菜の中で私が実際に採り,かつ好きなものを並べよう。青の太字が特に好きなもの。


山菜名
写真
私の好きな味つけ,食べ方
調理法等
木の芽
(アケビの若芽)
akebi.jpgさっと茹でて,生たまご醤油さっと茹でて,冷水で冷やす。茹でるとき塩を少量入れるとよい。4cmくらいの長さに切り揃え,生たまごと醤油で食べると抜群。黄身だけの方が美味しいようだが,白身を加えても問題なし。酒の肴にもってこい。マヨネーズ醤油でもまあまま。僕はこの木の芽が大好きです。
シオデ
(タチシオデ)
shiode.jpg茹でて,マヨネーズ醤油木の芽同様,さっと茹でる。マヨネーズと醤油でいただく。アスパラガスと同じような感じがする。ある所にはあるのですが,点在していることが多く,なかなか量を採ることができません。
ミズmizu.jpg茎は浅漬けさっと茹で,削り節と醤油で。漬け物にするときは生のまま浅漬け若しくは普通につけた後,みそ漬にすると美味しい。これもある所にはたくさんあるのですが,水のきれいな所の近くにあるようですので見つけるまで大変。
ウルイurui.jpgさっと茹でて酢味噌さっと茹でて酢味噌でいただく。一株が大きいので数株採ると十分。根元の白さがとても気に入っている。くせは全くなく,シャキシャキ感がいい。
トリアシショウマtoriashi.jpgマヨネーズ醤油か,ゴマ味噌さっと茹でる。腐りやすいので早めに食べましょう。私はゴマが嫌いなのでもっぱらマヨネーズ醤油で楽しんでいる。ゴマの方が本当は美味しいらしい。ヤマブキショウマも同じ格好をしている。色が違う。同じ食べ方でよい。
ワラビwarabi.jpgマヨネーズ醤油あく抜きしたものにマヨネーズと醤油をかけて食べるととっても美味しい。または塩蔵したものを塩抜きして(抜き過ぎないこと),マヨネーズ醤油で食べるとこれもいい。僕はどちらかと言えば塩蔵ワラビの方が好きだ。
ウドudo.jpgキンピラ,天ぷら,味噌茎の太い部分は生で生味噌をつけて,細い部分はキンピラで,葉の部分は天ぷらにして食べる。捨てるところがない。生で食べると口の中に渋が残る感じ。天ぷらがベストと感ずる。
ゼンマイzenmai.jpg煮物灰を入れて茹でたものを天日でもみながら乾かして保存。水で戻して煮物がいい。もむのを怠ると堅い。もむことによって繊維が切れて柔らかくなる。これは何といっても煮物だろう。
ツクシsugina.jpgキンピラはかまと頭(頭を食べる地方もある)を綺麗にとって,キンピラにするとさっぱりして美味しい。案外食べる人は少ないが一度食べてみてください。スギナの方も食べる地方があると聞くが私は食べたことがない。ぎしぎしした感じだろうと推測できる。(オカヒジキの食感かな?)
アサツキasatsuki.jpg生味噌
酢味噌
そのまま生味噌をつけて食べるのが美味しい。玉が小さいものは葉ごと葉ごとさっと茹でて酢味噌で食べるのもおいしい。食べ過ぎると口の中がやけどする。次の日一日臭がられる。酒の肴にいい。
ノビルnobiru.jpg生味噌
酢味噌
浅葱よりも匂いがきつく,辛いので生は多くは食べない方がよいと思う。生味噌をつけて生で食べるのがやはりいいようだ。浅葱と同じ食べ方で問題なし,がとっても辛い。東京で理科の教師をしていた頃,植物の観察で校外に出ると時々見つけては食べていた。
フキfuki.jpgキンピラ茎は筋を取って醤油と砂糖でキンピラ風に味つけし,葉は,細かくきざんで,味の濃い目のキンピラにするとよい。キンピラにしても葉は苦いので口直しくらいの雰囲気で少量を食べる。熱いご飯にのせて食べるのも美味しい。
ネマガリタケnemagari.jpgみそ汁,煮物手ごろな大きさに切ってみそ汁の具に。成長したものは節が硬くなるが,節と節の間は柔らかいので節の固い部分を切り取って柔らかいところだけを料理に使う。これは美味しいと思う。みそ汁に入れて食べるのが一番好きだ。
セリseri.jpgおひたし,天ぷら軽く茹でて,おひたしに。削り節と醤油がいいでしょう。また,天ぷらにしても美味しいです。
カタクリkatakuri.jpg天ぷら根から花まで全部が食用。軽く茹でておひたしに。葉は天ぷらにしてもいいでしょう。かなり採ってもしんなりしてしまうので量は少ない。
コゴミkogomi.jpgゴマ味噌軽く茹でてすりゴマに酢味噌を入れてあえる。たいした味はしない。天ぷらにしてもいいけれど,油の味くらいしかしないと思う。コゴミ畑に行くといくらでも取れる。山の人は余り採らない。
タラの芽taranome.jpg天ぷらこれは天ぷら以外は余り勧めない。天ぷらにするとトゲが気にならなくなる。先日は天ぷらに失敗。塩漬けを食べたことがあるが,普通の漬け物になってしまう。
ユリ根醤油取る労を考えると余り勧めない。食用にするより鑑賞の方がいい。くわいのような苦みがある(そう感じる人と,苦みを感じない人がいる)。

あく(灰汁)抜き

オオバコの葉oobako.jpg天ぷら若い葉をよく洗い,天ぷらにする。
タンポポtanpopo.jpg天ぷら葉の天ぷらしか食べたことがない。しかし,茎も花も大丈夫だろう。
桑の若葉kuwa.jpg天ぷら蚕が食べるくらいだから美味しいと思い天ぷらにしたら抜群。周りの先生からは美味しいとは聞いていた。東京での通勤は,桑畑を通って約1キロ。季節になると若葉がたくさん手に入る。そこで味を覚えた。
サツマイモのつるキンピラ葉を取った茎をキンピラにする。それほど美味しくはないがどういうわけかしばらくすると食べたくなる。それなりの味だ。
(スベリ)ヒユsuberihiyu.jpg不明好きではないが,こんなのもあるということで掲載。戦時中の非常食と聞いて一度おひたしを作ってみたが,酸っぱくて食べられなかった。夏になると畑の中にはびこる,松葉牡丹に少し似た,地面に這う多肉性の植物。
スイバ,スッカシsuiba.jpgおひたし?漬け物?これも好きではないが,食べたことがあるということで。酸っぱくて量は食べられない。食べない方がいいと聞く。蓚酸があるからだ。子どものころゴザとおにぎりを持って近くの丘に遊びに行ったとき,途中の道端に生えているものを取って,根元をしゃぶったものだ。塩をつけるとおいしいとか言われていたが果たしてどうか。今でもときどきしゃぶってみたくなる。