チャカ
1998/ビスタサイズ
(99/2/27 V)
原作・山之内幸夫 脚本・森岡利行
撮影・小笠原 茂 照明・石丸隆一
美術・大坂和美 音楽・TORSTEN RASCH
監督・渡辺 武
ヒットマン(竹内力)は入院先の看護婦(吉村美紀)と愛し合うようになるが、敵対組織のヒットマン(木下ほうか)に情けをかけたのが仇となって親友(菅田俊)を喪う。
渡辺武の演出ぶりからみても「フリージア」や「新・悲しきヒットマン2」ほどの意気込みは感じられない。前二作にみられたロケーションの舞台設定の充実ぶりが、今回は明らかに低下している。
主演の竹内力にしてもVシネマのシリーズものでのイメージが強すぎて、たまにこうした単発モノに出演しても、観ているほうが戸惑ってしまうくらいで、適役とはいえないだろう。渡辺武に意欲が感じられないのも、そうしたところに原因があるのではないだろうか。
脚本での狙いは竹内&吉村と木下とその恋人の2組のカップルを対比することにあったのだが、そうした青春映画としての目論見も竹内力の主演によって霧散してしまったようだ。
ここでも、手術室で瀕死状態の菅田俊の生霊(?)が竹内力の前に現れて、抗争のために出向いた北海道で二人で食べたラーメンの味についてしみじみと述懐するのだが、特別に必要な趣向であったとも思えない。こうした部分はひたすら渡辺武の趣味の世界であろう。
石井トミコや石丸謙二郎といったVシネマ系では珍しいキャスティングも見所ではあるのだが、今回はなぜか菅田俊の好演のみが印象深い。