蘇える金狼
1998/ビスタサイズ
(98/11/28 V)
原作・大藪春彦 脚本・木村雅俊
撮影・山本英夫 照明・田村文彦
美術・尾関龍生 音楽・トルステン・ラッシュ
監督・渡辺 武
端Vシネマとしては可もなく不可もないといった程度の作品で、特に渡辺武らしさが顕れているわけでもない。
真木蔵人演じる主人公の造形についても、果たして「狼」と呼ぶに相応しいものかどうか疑問が残る。
ただ、これは二部作の前編なので、第二部で「狼」に成長するのかもしれないが。
アクションシーンよりも、製薬会社へ犯罪を仕掛けるチームの一員でコンピュータのエキスパートを演じる女優(名前失念。新人さんか?)が新宿副都心の夜景をバックに自転車を乗り回しながら、「なんで抱いてくれないの?乙女としては、傷ついちゃうんだよね」と真木を誘うシーンが秀逸で、自転車の旋回運動とキャメラの移動が豊かな抒情性を獲得している。
お約束どおり、彼女はこの後死んでしまうことになるのだが、好演だっただけに、早々と消してしまうには惜しいキャラクターだ。
もっとも物語の主軸は主人公と幼なじみのアル中男(北村康)との今後の確執にあるようなので、やむを得ないのだが。
第二部には、何故か三池崇史が三池ドコモ名義で役者として出演するらしいが、観る必要があるのかどうか、それ自体が疑問。