なぞの転校生
1999/ビスタサイズ
(2000/2/21 V)
原作・眉村 卓 脚本・村井さだゆき
撮影・志賀葉一 照明・赤津淳一
美術・吉田直哉 音楽・葛生千夏
デジタルマットペインティング&CGアニメーション・木村俊幸
監督・小中和哉
あまりネタをばらすのも気が引けるので、物語は語らないが、とにかく村井さだゆきには心を入れ替えて貰いたいと、それだけを明記しておきたい。
「PERFECT BLUE」にしろこの映画にしろ村井さだゆきの脚本は徒に迷宮志向を我が儘に展開してゆくことにしか注意を向けていないのだ。そのことが映画のリズムをどれほど殺してしまうかということに反省がない。これは小中和哉の演出力云々の話ではなく、脚本家の迷惑な自己主張の悪弊である。
村井さだゆきのこうした作劇はせいぜい20分程度のウルトラマンダイナ「怪獣戯曲」だから成功したもので、長編映画に通用するものではない。そのことを肝に銘じることなく、映画に参加することは謙虚に控えて貰いたいものだ。
そもそも低予算SFで次元ジャンプやレジスタンスを描こうと思えば、宇宙刑事シリーズの小林義明くらいの戦略が必要だろう。
せっかくの円谷映像制作、小中和哉監督作品なのだから、不器用な実験作品ではなく、オーソドックスなウェルメイドな小品を見せて欲しいものだ。誰しもそう考えてこのビデオを手にするはずなのだから。