チャカ2

1999/ビスタサイズ

(2000/2/5 V)

脚本・本調有香

撮影・小松原茂 照明・石丸隆一

美術・小林和美 音楽・TORSTEN RASCH

監督・渡辺 武

 負傷したヒットマン(竹内力)を匿った青年は父親ゆずりの拳銃製造術を身に着けていた。疲れた身体を癒すうちに、ヒットマンは青年との不思議な絆を知るが、青年の幼なじみの娘(遠山景織子)が彼に思いを寄せたことから、3人の関係が歪んでゆき・・・

 という物語に絞り込めばもっとシンプルな青春映画になったかもしれないのに、ヒットマンを巡って、親友のヤクザ(菅田俊)や因縁の刑事(隆大介)たちが織りなすエピソードが物語を陳腐な方向に引きずってゆき、中心点の定まらない脚本になってしまった。おそらくは営業的な理由によるものだろうが、せっかくの小松原茂の美的な構図や流麗なキャメラワークが十分に生かされなかったのが惜しまれる。

 渡辺武の演出も青春映画としての視点が瑞々しく、特に前半についてはすっかり貫禄のついてしまった竹内力と副主人公の青年との対比が新鮮なだけに、後半部分のマンネリ気味の展開には首を傾げてしまう。菅田俊のなぐり込みなんてなんの意味があったのか?

 ただ、ちょっと気懸かりなのが、今回もやっぱり登場する幽霊であり、自分の死に顔を夢に観て実際にその通りの運命を辿る青年の描写であったり、という怪談映画めいた趣向の散りばめ方で、渡辺武という人は、本当は怪談映画が撮りたくてしかたない人なかもしれない。ホラー映画ブームの今なら、撮るチャンスがありそうなものだが。

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